段ボールはほぼ100%リサイクル可能な包装材で、わが国では回収率95%以上を誇るリサイクルの優等生だ。しかも、シート状につくられる段ボールは、加工する際の歩留まりもよい。そんな梱包資材としての段ボールのメリットに着目し、より薄く軽い段ボールや、一度役目を果たした素材で色づけした段ボールなどを積極的にパッケージとして活用する。なお、箱の組立作業などは、伊那市社協にすべて発注している。
また、高級紙器のオフセット印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、箔押し、貼箱などでも、十全な設備を備え、さまざまなニーズに対応している。
また、自社の段ボール加工技術を活かし、携帯トイレなど防災用品で自主企画商品をもつ。
ご当地お土産プロジェクトでは、すべての商品のパッケージとともに、「トコトコイーナちゃん」を歩かせて遊ぶ舞台を製作した。
「サクラコマ」のパッケージには、食用色素を製造する際に排出される紅花の花びらを紙原料に配合した段ボールを用いている。その淡い紅色が、コマを回すと可憐に開く花びらのイメージにぴったりだったからだ。また、パッケージには段ボールのリサイクルマークが入り、省エネ・省資源もアピールしている。パッケージも商品の付加価値向上にしっかり貢献しているのだ。
同社では、「イーナちゃん」のパッケージに用いたような、一度廃棄された天然素材を段ボールに混ぜ込み、美しい色をつけた製品は他に取り扱っており、商品本体のイメージに合わせて、その活用を積極的に顧客に提案している。伊澤社長は、「いろんな業種がアイデアをもちより、いろんなつながりができれば、完成品を通して、個々の本業をもっとPRできるはず」と話す。
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アリマックス株式会社製造業ご当地お土産プロジェクト
完全地産
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