樹脂は、日用雑貨等のアイデアを手軽に形にでき、金型を作成すれば安価で量産可能な素材であり、この特徴を生かしたオリジナル商品を”量産もの”の傍、単独あるいは共同で開発して来た。その中でも「とめ吉くん」は、ダンボール箱のフタを固定する道具であり、製造、梱包、物流関係の全国1,000社余へ出荷、累計70万個を超えた。その経験から、「売れる、儲かる、おもしろいを意識しながら、ネタ探しをすることが癖になった。」と工藤社長は笑い、「個々の町工場がオリジナル商品を一つ持つように動き出せば、企画、製造、販売の各分野との交流が活発化し、ものづくりはもっと楽しくなる。今回がそのいい例だ。」と話す。
若い頃、師匠と仰ぐ某社長から、「樹脂が入りやすい環境を作ってあげれば、ストレスの無い製品ができる。つくりたいと強く思わないから、出来ないんだ。樹脂が金型に入っていく様子をイメージしろ。限界を見極めろ。」と教えられた。当時は「なるほど!」分かったつもりでいたが、随分と樹脂に無理をさせて形にしてきたなと思う。金型への樹脂の入れ方に成形屋としての考え方が表れるとこの人は言う。最近「樹脂はイキモノ」と感じる。その時々で表情を変え、作り手の気持ちが製品に表れる。「こうした取り組みは、やり続けることが絶対条件。今後も継続的に仕事にすることが大事」と他のメンバーに発破をかける。
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工藤樹脂工業製造業ご当地お土産プロジェクト
完全地産
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