金型の高精度で微細な加工、高精度部品の加工に特化し、自社の市場優位性を保つため、設備投資は常に意欲的に取り組んできた。5軸加工機を導入したのも、リーマンショック後の不況期だ。産業界が低迷しているときこそチャンスみて、先見性は負担の大きさに勝ると見て、早期に打った一手がここでも奏功した。
同社では、「きめ細かな気遣いこそ、日本のものづくりの魅力」だとして、顧客が成形しやすく、かつロングライフな金型づくりをし、顧客ニーズにプラスαを上乗せした提案を心掛ける。モットーは「前例がない、だからやる!」だ。
小林社長は、スワニー橋爪社長とは付き合いが長い。同年代で、互いに二代目経営者である点も共感した。二人は、製造業コマ大戦を共に戦ってきた戦友だ。コマづくりに挑んだ際も、「勝負で負けたコマは相手に取られる。ならば取られても恥ずかしくないコマをつくればいい」と自社技術に揺るぎない自信を見せた。
完全地産では、プラスチック部品が必要な製品のすべてで、金型の設計・製造に関わってきた。NK精工はプラスチック成形の工藤樹脂工業とも普段から取引があり、スワニーの橋爪に工藤を紹介したのは小林だ。まさに設計と成形の橋渡しをする要の役割を担う。
「とことこイーナちゃん」の際は、短納期にも関わらず、「イーナちゃん」の造形、衣装の表現力にこだわり抜き、「そこまでできるの?」と聞くメンバーに、「だってプロだもん」と言って応えた。また、「タオレネード」などで採用されたインサート成形でも、設計の想いと成形の技術力をしっかり結んでみせた。難しい課題に挑戦するほど、参加企業の技術をPRする場になると意気込む。
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有限会社 NK精工製造業ご当地お土産プロジェクト
完全地産
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