商品に貼るラベルは、中身についての情報を消費者に与え、中身の価値を宣伝する。ラベルは商品の顔なのだ。色の出方には気を遣う。特に食品の場合、ラベルの色合いひとつで、より美味しそうに見えてくる。写真を印刷したラベルだとなおさらだ。商品そのものではないが、商品の本質を現す。
ラベルの形状もさまざまだ。最近は顧客ニーズも多様化し、デザイン性の高い不規則な形のラベルも多くなった。こうしたラベルでは、台紙から剥がすときは剥がしやすく、ひとたび商品に貼ったら剥がれないことが重要になる。三越化学では、その商品にふさわしいラベルのデザインや特性など、顧客の要望に応じて柔軟に対応している。さらに、商品を冷凍しても、あるいは水につけても、ラベルが剥がれないよう、商品の製造や使用環境に合わせて糊を変えるなど提案力にも優れる。
完全地産では、「とことこイーナちゃん」の足裏の滑り止めシールと、イーナちゃんを歩かせて遊ぶ「アルプスステージ」を彩るラベルを担当。後者では、コスト削減要請もあり、一つの型に複数のラベルを配して打ち抜いた。複数のラベルを均等の厚さに打ち抜くべく、紙に当たる機械の刃を平行に保ち、微妙に圧力を調整する職人オペレーターの技量が活きている。
今回のプロジェクトを経験し、「チームでひとつのものを作りあげると、その製品を通して各社の技術をアピールできる。多業種とコミュニケーションすることで、自分たちの仕事を見直す機会も得られた」と川口専務は語り、「これからも糊のついているものなら何でもやります」と前向きだ。
製造業ご当地お土産プロジェクト
完全地産
平成26年度長野県地域産業活性化基金活用事業 連絡先:伊那商工会議所 (C) 2015 All rights reserved.